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2008年11月 8日 (土)

台北捷運のエスカレーターは東京式 or 大阪式?

(注)この記事は、旧サイトで 2006/02/01 に書いたものです。

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▲エスカレーターを歩いて上る人、ステップ上で立ち止まる人。

 過去に仕事で仙台に赴任したことがあるのですが、その際に一つ「あれ?」と思った点があります。近年、鉄道の駅にエスカレーターが設置されるケースが多くなりましたが、急ぐ人(=エスカレーターを歩いて上る人)と、あまり急がない人(=ステップ上で立ち止まる人)がいるので、自然発生的に速度の違う2つの人の流れができたりしますよね。

 興味深いのは「エスカレーターの左右どちらが"急ぐ人"優先になるか」が、東京と大阪で異なること。一般的に東京は左側が立ち止まる人で右側が急ぐ人、大阪は反対に左側が急ぐ人で右側が立ち止まる人だと言われています。

 その原因は様々なものがあるようですが、大阪の場合は、阪急梅田駅に「動く歩道」が設置されたときに急ぐ人のために左側を空けるように誘導した、あるいは大阪万博の会場で欧米の左側優先の習慣に合わせたことを起源とする説、一方、東京については誰が始めたというわけではないのですが、高速道路などで左側が「走行車線」、右側が「追越車線」になっている交通ルールがエスカレーターでもそのまま定着した…なんて説が有力なようです。

 私自身は、東京と大阪の双方の都市に住んだ経験から、漠然と東日本は右側が急ぐ人優先、西日本はその逆だとずっと思っていました。ところが、仙台では左側が急ぐ人で右側が立ち止まる人…つまり「大阪式」なんですよね。大阪のように何か特別な理由があるのか、それとも自然にそうなったのか、詳しい経緯はよく分かりません。

 台湾でも台北捷運淡水線が台北車站まで延伸されたときに、ホームに本格的な長大エスカレーターが登場。他の駅と違って乗降客が桁違いに多いだけに、果たして右側優先の「東京式」、左側優先の「大阪式」のどちらに軍配が上がるか注目していました。ちなみに、交通規則をベースにした場合、台湾の事情は少々複雑で、台北捷運は右側通行ですが、それ以外の鉄道は原則として左側通行。さらに道路交通は右側通行となります。

 この問題、最初は利用者の自主判断に委ねられていたようですが、まもなく事業者側からルールを統一するための"達"が出ました。それは「急ぐ人のために左側を空けよ」というもの。以来、台北捷運では「大阪式」がエスカレーターを利用する際の"お約束"となっています。

 その定着率は驚くほど高く、電車が到着するたび、乗客が機械仕掛けのような正確さでエスカレーター上にずらっと整列する様は、端から見ていても実に壮観。ここでステップの左側に思わず立ち止まっちゃう人は、東京から台湾に来たばかりの日本人か、台北捷運のローカルルールを知らない"困ったちゃん"です。

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